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南アジアの遊撃手
南アジアの遊撃手
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前ページへ カ ト マ ン ド ゥ へ の 道
Road to Nepal
− 2012年8月下旬 −
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精一杯のゲンキを寄せ集めて『あにめチック』です!
現在、バングラ時刻の午前0時11分!
先ほどホテルを引き払いダッカ近郊の
シャージャラル国際空港へと戻ってきました!

や。深夜だってのに空港はスゲーやる気に満ち溢れてます!
でもって、そのやる気の80パーは柵の向こう側にいる
隙あらば不法出国を夢見てやってきたホームレスども!

私の日本国パスポート&エアチケットを狙ってます!
そんなストリート仕込みの血に飢えた猛獣どもを相手に
コッチはアニメ仕込みの『目からビーム』で威嚇発砲!
一触即発の緊迫した精神戦を制してターミナル内へと入場し
晴れてバングラ出国の時を迎えました!
さて! 本日のスケジュールをお伝えしましょう!

午前3時15分、バンコク・エアウェイズでダッカを立ち
午前6時45分にバンコクのスワンナプーム国際空港に到着
3時間のトランジットを経て、10時25分発のタイ国際航空で
12時25分、カトマンドゥのトリブバン国際空港に到着し
ホテルに荷物を預けて、午後はDVDを探索をする‥‥
文字どーりの強行軍! いったいいつ寝るんだよ!
‥‥てな溜め息混じりの一日となってます!
ま。こーしてマップを見てお気づきかと思いますが
何もいったんバンコクに退却するコトなく
ダッカ=カトマンドゥを一気に飛べば良いぢゃん?
‥‥とお思いの方も多いでしょう!
はい、そーなんです。最短距離ではね!
確かに、その区間を結ぶエアラインはあります!
ビーマン・バングラディシュ航空701便!
コレならダッカを8時50分に出てカトマンドゥに10時00分に到着するから
今夜はゆっくりダッカで眠れたんですが、なにせこのビーマンは


世界的に有名な遅延航空!
頻繁に欠航や出発遅延を繰り返す問題だらけの航空会社!
そんな気の置けないエアラインに
私のギリギリに設定された休暇を任せるワケにはいきません!
せめて狂おしく廻り道をしようぢゃないか!
何はともあれ、まずはバングラを出ましょう!

えーと。バンコク・エアウェイズの搭乗ゲートは‥‥
ターミナル2の16番ゲート? 16番?
確か、この空港、6番までしかなかったはずだけど?
10コもゲートがあったか? この小さな空港に?
あー‥‥! あった、あった!

6番ゲートの喫煙所の向こう側に新設された
バンコク・エアウェイズ専用ゲートね!
ゲート内の待合室にいる乗客は18名!
さっすが深夜3時15分発! 人気ねーなー!

そんな18名しかいないハズの中で
日本人乗客は私とバックパッカー1名と
『あれ? 俺の携帯! どこかに落ちてない?』
静まり返った館内にナニサマ声をまき散らす
出張帰りのサラリーマン2名!
 なんだよ‥‥
わずか18名のうち4名が日本人って密度の濃さは!
ホント。どこいっても日本人はいるなー!
そーこーしてるウチに搭乗時刻となりました

いよいよバングラとはコダ・ハフェズさいならです!
さすがに18名しかいないんで席はバラバラなんですが
私の廻りは、やはり‥‥日本人で固められました!
通路を挟んで反対側の窓席では
日本人バックパッカーの兄ちゃんが
人恋しそーに私に語りかけよーと目線を配ってます

こっちは強行軍の最初の一歩の段階で
ココでフライト2時間を世間話に興じれば
本日の私の睡眠時間はなくなります!
ココは心を鬼にして黙って寝よう、とシカトしたら
兄ちゃんは前の席のバングラ人を捕まえて
ここぞとばかりに英語ビシバシで中国批判論を展開!
そのデカい声を離陸寸前まで機内一杯に響かせます!
よっぽど中国でヤな想いをしたんだな‥‥と
同情半分、ムカつき半分を噛みしめてると
『シャラップ!』とスッチーに叱られてました!
ヘッヘーン! ザマーミロ! 世捨て人が!
かくして機内は静寂を取り戻したトコで
ふぅ〜‥‥‥‥と一息ついて目を閉じます



スッチー『お客様、お客様‥‥‥』
ん? と目を開けると、眼前に困った顔したスッチーがいました
スッチー『バンコクに到着しましたよ?』
へ? 慌てて起きあがると、もはや機内は空の状態!
ふんぬー! 私が最後か! やっちまった!

慌てて降機して、スワンナプーム空港ターミナルへ!
や〜、いつの間にか熟睡してしまいました‥‥
さて。ココで3時間の乗り換えトランジットか‥‥‥
ま。フツーはトランジット・カウンターを経て
搭乗フロアに上がれば10分ですむんですが
スワンナプーム国際空港の搭乗フロアには
ロクなメシ屋がない
、とゆーコトを知り尽くしてます!
機内で朝食を取り損ねた私としては


ぜひおいしい食事にありつけたいモンです!
そこで。入国審査場からバンコクに一度入国します!
で。その脚でエレベータで3Fのレストランコーナーへ!
でもって。日本食レストランで『サーモン親子丼』なる


ちらし寿司でゴキゲンな朝食タイム!
うーん! 満腹!満腹! と胃も心もバングラとオサラバ
出国審査場からバンコクを出ます!
日本食の朝食を食べるためだけにタイを出入国‥‥‥
時間にしてわずか45分間しかタイに滞在してなかったとゆー
記録に気付いたイミグレの審査官の『へ?』とゆー顔をヨソに
次なる地を求め、搭乗ゲートに向かいます!


ゲートD1aから出発するタイ国際航空319便カトマンドゥ行き!
ちなみに。このゲートD1aの待合室の横には
スワンナプーム国際空港内では数少ない喫煙室があり
飛行機待ちの喫煙者どもがワラワラとやってきます!
そんな喫煙所から出てきた日本人旅行者が
荷物整理をしてた私を見つけ
日本人『もしかして。あにめチックの方ですか?』
‥‥と語りかけてきてギョッとします!


荷物の中から人形を出してたのを見つかってしまった!
相手は30代後半のスーツ姿の男性の方で
インドからタイを経由してインドネシアに向かうらしい
日本人『いや、インドの機内荷物検査は厳しくてね
ライターを取り上げられてしまいましたよ‥‥』



そんで、一度タイに入国し、コンビニでライターを買って
再び出国して、ココでタバコを吸ってた、とゆいます
私も日本食を食べたいだけで、同じコトをしましたよ‥‥とゆーと
日本人『確かチーズは嫌いでしたよね。イタリア編でしたか?』
なかなか読み込んでるぢゃないか! 私のレポート!
そして彼は一番の関心を示してきます!
日本人『今度はどこにいくのですか?』
その質問に笑顔で『ノーコメント』をかましてると
目の前のゲートでカトマンドゥ行きの最終案内が!
ヤッベェー! ゲートは目の前なのに! 乗り遅れる!
日本人が過ぎ去るのを見届けてゲートに駆け込みます!


時刻は10時02分、ギリギリの滑り込みセーフ!
かくして。愛読者の思わぬ妨害に冷や汗を掻きながら
ランプバスで沖止めされた飛行機に向かいます!


タイ国際航空319便‥‥‥数あるカトマンドゥ行きの便でも
最も定時発着率が高い、との定評がある便です
ま。他はロクでもねーエアラインばっかなんですけどね
で。機内にはいるとオー! さすがタイ航空!


カラフルなシートが旅行気分を盛り上げてくれます!
基本的に日本人客が多いってハナシのこの便ですが


この日は白人5割、日本人3割、ネパール人2割ってカンジですか?
ただし。バックパックの荷物率は軽く80パー越え!
人気の山岳観光路線だけはあります!
10時27分。バンコク・スワンナプーム国際空港を離陸!


さあ! 再び空へ! 南アジアの地へ!


両翼に一発ずつ備えられたロールス・ロイスエンジンは
快調なまでにジェット燃料を噴かしながら
バンコク市内上空を軽々と飛び越え進路は西へ!

積乱雲の入り乱れるミャンマー領を見下ろしながら
高度1万メートルの旅路に遮るモノはありません!
ヤンゴンの東をかすめて、やがてベンガル湾へと出た後


やや西へと転進したB777-200はインド=バングラ国境から
ガンジス川を遡上する形でナナメって進んできます!


ちなみに私の席は窓側A席。つまりインド側の風景です
もし逆側の窓席だったら、きっとヒマラヤ連峰の山並みが
迫ってきてたでしょう! うーん、悔しい!


そーこーしてるウチにバンコクを出て2時間となりました!
シートベルト着用サインが出たのと同時に


窓を見ると眼下は土茶けた山裾の大地!
カトマンドゥ盆地に入ったトコで
飛行機は大きく180度の右旋回運動を開始!
グングンと高度を下げ、街並みが迫ってきました!


ネパール連邦民主共和国、首都・カトマンドゥ!
標高2175mの山岳都市! エベレストの登山口!

そして日本アニメDVDの販売情報が全くない未開の都市‥‥‥‥
やー。思えば遠くにきたモンです!
スリランカでは12時間のトランジットで急所を攻め
モルディヴでは幻の『ケロロ』をとっつかまえ
火曜定休の悪夢に悩まされてダッカの街を駆け回り
そして、今、よーやく! ココまできました!
万感の想いを深く噛みしめながら
ココは一つ勇気を持って立ち臨みましょう!
最後に残された一番厄介なタカガキアヤヒな国!
ネパールは首都のカトマンドゥの玄関口!


世界で一番墜落率の高いとされる
トリブバン国際空港へと舞い降ります!



大丈夫! ココまで私の悪運は絶好調!
この私が乗る飛行機が落ちるコトは絶対にない!


後 輪バックギアが軸線にのった! よっしゃ!
次! 前輪着地! スポイラーを上げろ!
スラストリバーサ全開! スピードを殺せ!


クッソ。追い風でスピートが乗りすぎてっぞ!
滑走路は全長3045メートル! 止まれ! 止まるんだ!


オーッ! 3000メートル、フルに使ってギリで止まったよ
オッッッッッッッケイ! お見事! 機長!
まるで何事もなかったかのよーに
スッチーがカトマンドゥ到着の案内をしながら
飛行機はターミナルビルへと向かいます


アレがカトマンドゥの玄関口・トリブバン国際空港‥‥‥
ちっちぇーな〜! しかもレンガ造りぢゃん!
とても国際空港とは思えないぞ?


かくして地上誘導員に導かれ、スポット5に到着


ベルト・サインが消えた途端、人々の間から安堵の息が漏れます‥‥
みんな、ナニゲに墜落の危険性を感じてたんだね?

隣には、午前8時50分にダッカを出発した

ビーマン・バングラ航空701便が到着済みでした
今日は無事に定刻どーりに運行してやがったか‥‥
タラップが添えられ、ランプバスに乗り込みます


かくしてターミナルビルへと入り
アライバル・ビザの確保に向かうバックパッカーどもを後目に
私は一人、東京の大使館で取得した観光ビザを
イミグレ職員に見せて、到着ロビーを悠然と出る!


午後12時43分、ネパール到着!
さて。ホテルに荷物を置いて市内散策か‥‥
ゔ〲〰、クソ眠ぃぃぃぃ!

ヒマラヤ山麓の妥協なき山賊商売を排撃する!未だかつてない最大の転機が!

あ に め チック 観 光 協 会
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